ナポリ ゴールデンウィークの旅
09/05/16 15:43 Filed in: パーソナル
その1 危険都市 ナポリ
噂によると、相当に治安が悪いとのことだった。ナポリサファリツァーなるものがあるらしい。旅行客はバスから決して降りずに、車窓からのみ観光するそうだ。
チビな日本人の女二人旅。
怖い人に取り囲まれた時用の、「どうぞ差し上げます」現金を20ユーロ入れた財布を準備。
パスポートはコピーをとり、カードは最小限に。盗難時の連絡先電話番号も書き出す。
カード付帯の携行品保険を確認。
盗まれた時の準備は完璧だ。
出発前、母が「安全な所なんよね?」と、いつもしない質問を私にぶつけてきた。
「うん!」と目をそらして返事をした。
ナポリからスーツケースを持って船で40分移動。 乗り場のターミナルはその都度変わるようでわかりにくかった。 ソレントへ

ナポリ料理 カネロニ ビールにもワインにもよく合う

その2 銃声?
ローマで乗り換えてナポリに着いたのは、夜の10時を過ぎていた。
タクシーはぼったくりが多いと聞いていたので、乗る前に料金を確認。
道中治安が悪い地域を通る。「このドライバーが悪い人だったら?」と一抹の不安が胸をよぎったが、あっという間に無事ホテルへ到着。
だめもとで、ホテルの人に「今から外歩いたら危ない?」
と聞くと、私達二人を30秒位見て「危ないです」と言った。
部屋に入って暫くすると、「バンバッッババーン」という音が。
「もしかしてギャングの抗争?銃撃戦?」
恐る恐るカーテンの隙間から外を伺うと、おじさんがゴミ箱を移動させているだけだった。
ウェルカムドリンク 旅行の最初に飲み過ぎて後に失速する。

その3 ワイナリーツアー のち。。。「食事前には読まないでください」
イタリア人の運転手兼ガイドさんが、ナポリから一時間ほど車を走らせ、ワイナリーに連れて行ってくれるツアーに参加した。
参加者は私達二人だけだった。
「今日はワイナリー3軒、ワインを9杯テイスティングしますよ」
と元気に言われ、車は出発した。
まず最初のワイナリーに到着。
作り方諸々の説明をしてもらう。
その後テイスティング部屋に移動。
テーブルにはホームメイドの美味しいおつまみがいっぱい。
説明を聞きながら違う種類の白ワインを2杯。赤ワインを2杯頂く。
テイスティングだというのに、グラスになみなみとついでくれる。
ワインも料理もとても美味しい。
事業を引き継いだ若き女性オーナーは、やる気満々だった。
「頑張って!」と心から応援。
二軒目のワイナリーに行く途中で事件発生。
とにかく曲がりくねった山道。あんな山道、生まれて初めてだった。
車酔いとお酒も入っていたせいか、340度のカーブを30回ほどターンした後に、美和ちゃんはマーライオンと化す。
その直前に行った、チーズファクトリーの牛の匂いと工場の匂いで参っていた私まで胃がもたれ、二軒目では賞を取ったという一本一万五千円するワインを、一口しか飲む事ができなかった。
所詮私達、そんなに多く飲み食いできない小さな日本人二人組み。
ガイドさんに三軒目は辞退する旨を告げ、ナポリまで連れて帰って貰った。
帰りの車中、ガイドさんに頼んでも暖房が効かず、凍えていた。
後に美和ちゃんは薄らぐ意識の中で「今眠ったら凍死するのかな?」と思いながら眠りに落ちたそうだ。
勿論ナポリで凍死する事はなかった。
ワイナリーツアー 樽に眠るワイン

瓶詰めした後、暫く立ててねかせるそうだ。ワイナリーによっても製法が違うらしい。まだラベルのはってないワインがずらりと並んでいる。

ワインとよく合うホームメイドおつまみが満載。幸せすぎるひと時。

家族経営のチーズファクトリーの子牛 手をなめられる

色々な種類のチーズ

手作りチーズ 試食させてもらったリコッタチーズ 牛乳が美味しく形になりましたって感じ。あんなに美味しいチーズは生まれて初めてだった。

ワインは2~3ユーロくらい。安いし多い。

その4 ガン見され事件
ナポリ、ソレントでは、よくジーっとみられる事があった。
特に子供は遠慮がないので、アジア人が珍しいようだった。隣のお母さんが、「みちゃだめよ」となだめているようだった。
ソレント2日目の夕食に入ったレストランでも、隣の席のおじいさんとおばあさんにジーっと見られた。「またか」目があうと「You are so beautiful」と思いもよらぬ言葉がおじいさんの口から発せられ、beautifulの意味がおわかりか?と思ったが、何一つ通じない。後はわけのわからないイタリア語の話が暫く続いた。
翌朝、ホテルの朝食会場で見覚えのある人達が。
そう、前夜の老夫婦だった。
挨拶をすると、またも嬉しそうにイタリア語でずっと話しかけてくる。奥さんの方が、通じないからやめときなさいって言っているようだった。
でもなんだか、かわいいおじいさんだった。
シーフードフリット 意外にあっさりで白ワインに合う

シーフードサラダ 白ワインがすすみすぎる。

その5 イタリア南部 ナポリ、ソレントについて
あれだけ「危ない」と聞いていたが、サンフランシスコとニューヨークで味わった、間違えて危険地区に入った時の怖さはなかった。逆にちょっと無愛想に見える人達は、言葉の壁を超えてとても優しく通じ合えた。
ホテルやレストランでは英語は通じる時が、ローカルな人達はイタリア語のみだった。
可愛かった人達
ソレントのハウスキーピングの女性
他の部屋を掃除中に、トイレットペーパーがなくなりそうだったので、お願いして一つ分けて貰う。その後何度も廊下ですれ違い、お互いに何度も会って面白いねって、言ってる事はわからないけれど、笑いあう。笑顔が素敵だった。
レストランのウズベキスタン出身のウェイター
とても感じがよく気が効くので、2日続けて通った。
ナポリ現地半日ツアーのガイドさん
まだ新米ガイドさん。意地悪なアメリカ人のおっさんに酷いことを言われたので、苦情が来たら私に電話してね、会社にガイドさんは絶対悪くない、おっさんが我儘だって言ってあげると言った。別れ際に投げキッスをしてくれたが、慣れてないのでキスは返せなかった。
ホテル勤務の女性
ナポリのホテルは場所はいいが、部屋はぱっとしなかった。
住めば都で、まあしょうがない、いいかっと過ごした。
フロントの女性は、むちゃくちゃ親切で、私達を見るやいなや、すぐかけより、話しかけてくれ、鍵を走ってきて渡してくれたりした。
あの人がいるから、ホテルも嫌でなくなった。
別れの日の朝はハグにキスだった。これまた慣れていないのでキスは返せなかった。
カフェのオーナー
せっかくナポリに来たのだから、エスプレッソを飲む事にした。
老舗のガンブリウスという所を覗いたら、アジア人のお上りさんのような対応をされたので、そこはやめておいた。
ホテルの近くのカフェに行った。
強面のおじさんに勇気を出してエスプレッソを注文。ムスッとしながら美味しいエスプレッソを出してくれる。ナポリっ子のまねをしてカウンターで立ったままキュっと飲む。
水も買って帰りたいと言う話が、イタリア語と英語で成立。その内おじさんは笑顔に。
そのカフェの前を私達が通る度に、おじさんと目が合い挨拶。
2回目に入った時は椅子まで出してくれた。お礼にもっていた日本の飴を3つあげると満面の笑みで喜んでくれ、売り物のクッキーをくれた。
出発の朝、もう一度おじさんに会って帰る。
とても素敵な出会いだった。
ナポリは日本人好みの美味しいシーフードが満載だった。
街の美化と、イメージ向上に励めば、観光客が増え、雇用も増え、犯罪やぼったくりも減るだろう。本質は良い人が沢山いるようなナポリ。他の都市に比べ素敵な場所なのに、その割に観光客が少ない。世界中いつでもどこでも出会う日本人に、今回は殆ど会うことがなかった。素敵なナポリを見た私は、都市の発展を願わずにはいられない。
アマルフィ海岸 タクシーの運転手に勧められるがままに参加した1日ツアー。私たちの他にイギリス人カップル、アメリカ人カップル、アルゼンチンのおばあさんが参加。 日本から申し込むより安いし、車移動で楽チンだった。

アマルフィ 織田裕二はいなかったが、綺麗な海岸線。

エスプレッソは美味しいけど強いので、ちょっと休憩カプチーノ

シーフードリゾット ナポリの食事は素材の味を生かしていて、どれも美味しかった。トマトとチーズがとにかく美味しい。美味しいピザができる訳だ!

噂によると、相当に治安が悪いとのことだった。ナポリサファリツァーなるものがあるらしい。旅行客はバスから決して降りずに、車窓からのみ観光するそうだ。
チビな日本人の女二人旅。
怖い人に取り囲まれた時用の、「どうぞ差し上げます」現金を20ユーロ入れた財布を準備。
パスポートはコピーをとり、カードは最小限に。盗難時の連絡先電話番号も書き出す。
カード付帯の携行品保険を確認。
盗まれた時の準備は完璧だ。
出発前、母が「安全な所なんよね?」と、いつもしない質問を私にぶつけてきた。
「うん!」と目をそらして返事をした。
ナポリからスーツケースを持って船で40分移動。 乗り場のターミナルはその都度変わるようでわかりにくかった。 ソレントへ

ナポリ料理 カネロニ ビールにもワインにもよく合う

その2 銃声?
ローマで乗り換えてナポリに着いたのは、夜の10時を過ぎていた。
タクシーはぼったくりが多いと聞いていたので、乗る前に料金を確認。
道中治安が悪い地域を通る。「このドライバーが悪い人だったら?」と一抹の不安が胸をよぎったが、あっという間に無事ホテルへ到着。
だめもとで、ホテルの人に「今から外歩いたら危ない?」
と聞くと、私達二人を30秒位見て「危ないです」と言った。
部屋に入って暫くすると、「バンバッッババーン」という音が。
「もしかしてギャングの抗争?銃撃戦?」
恐る恐るカーテンの隙間から外を伺うと、おじさんがゴミ箱を移動させているだけだった。
ウェルカムドリンク 旅行の最初に飲み過ぎて後に失速する。

その3 ワイナリーツアー のち。。。「食事前には読まないでください」
イタリア人の運転手兼ガイドさんが、ナポリから一時間ほど車を走らせ、ワイナリーに連れて行ってくれるツアーに参加した。
参加者は私達二人だけだった。
「今日はワイナリー3軒、ワインを9杯テイスティングしますよ」
と元気に言われ、車は出発した。
まず最初のワイナリーに到着。
作り方諸々の説明をしてもらう。
その後テイスティング部屋に移動。
テーブルにはホームメイドの美味しいおつまみがいっぱい。
説明を聞きながら違う種類の白ワインを2杯。赤ワインを2杯頂く。
テイスティングだというのに、グラスになみなみとついでくれる。
ワインも料理もとても美味しい。
事業を引き継いだ若き女性オーナーは、やる気満々だった。
「頑張って!」と心から応援。
二軒目のワイナリーに行く途中で事件発生。
とにかく曲がりくねった山道。あんな山道、生まれて初めてだった。
車酔いとお酒も入っていたせいか、340度のカーブを30回ほどターンした後に、美和ちゃんはマーライオンと化す。
その直前に行った、チーズファクトリーの牛の匂いと工場の匂いで参っていた私まで胃がもたれ、二軒目では賞を取ったという一本一万五千円するワインを、一口しか飲む事ができなかった。
所詮私達、そんなに多く飲み食いできない小さな日本人二人組み。
ガイドさんに三軒目は辞退する旨を告げ、ナポリまで連れて帰って貰った。
帰りの車中、ガイドさんに頼んでも暖房が効かず、凍えていた。
後に美和ちゃんは薄らぐ意識の中で「今眠ったら凍死するのかな?」と思いながら眠りに落ちたそうだ。
勿論ナポリで凍死する事はなかった。
ワイナリーツアー 樽に眠るワイン

瓶詰めした後、暫く立ててねかせるそうだ。ワイナリーによっても製法が違うらしい。まだラベルのはってないワインがずらりと並んでいる。

ワインとよく合うホームメイドおつまみが満載。幸せすぎるひと時。

家族経営のチーズファクトリーの子牛 手をなめられる

色々な種類のチーズ

手作りチーズ 試食させてもらったリコッタチーズ 牛乳が美味しく形になりましたって感じ。あんなに美味しいチーズは生まれて初めてだった。

ワインは2~3ユーロくらい。安いし多い。

その4 ガン見され事件
ナポリ、ソレントでは、よくジーっとみられる事があった。
特に子供は遠慮がないので、アジア人が珍しいようだった。隣のお母さんが、「みちゃだめよ」となだめているようだった。
ソレント2日目の夕食に入ったレストランでも、隣の席のおじいさんとおばあさんにジーっと見られた。「またか」目があうと「You are so beautiful」と思いもよらぬ言葉がおじいさんの口から発せられ、beautifulの意味がおわかりか?と思ったが、何一つ通じない。後はわけのわからないイタリア語の話が暫く続いた。
翌朝、ホテルの朝食会場で見覚えのある人達が。
そう、前夜の老夫婦だった。
挨拶をすると、またも嬉しそうにイタリア語でずっと話しかけてくる。奥さんの方が、通じないからやめときなさいって言っているようだった。
でもなんだか、かわいいおじいさんだった。
シーフードフリット 意外にあっさりで白ワインに合う

シーフードサラダ 白ワインがすすみすぎる。

その5 イタリア南部 ナポリ、ソレントについて
あれだけ「危ない」と聞いていたが、サンフランシスコとニューヨークで味わった、間違えて危険地区に入った時の怖さはなかった。逆にちょっと無愛想に見える人達は、言葉の壁を超えてとても優しく通じ合えた。
ホテルやレストランでは英語は通じる時が、ローカルな人達はイタリア語のみだった。
可愛かった人達
ソレントのハウスキーピングの女性
他の部屋を掃除中に、トイレットペーパーがなくなりそうだったので、お願いして一つ分けて貰う。その後何度も廊下ですれ違い、お互いに何度も会って面白いねって、言ってる事はわからないけれど、笑いあう。笑顔が素敵だった。
レストランのウズベキスタン出身のウェイター
とても感じがよく気が効くので、2日続けて通った。
ナポリ現地半日ツアーのガイドさん
まだ新米ガイドさん。意地悪なアメリカ人のおっさんに酷いことを言われたので、苦情が来たら私に電話してね、会社にガイドさんは絶対悪くない、おっさんが我儘だって言ってあげると言った。別れ際に投げキッスをしてくれたが、慣れてないのでキスは返せなかった。
ホテル勤務の女性
ナポリのホテルは場所はいいが、部屋はぱっとしなかった。
住めば都で、まあしょうがない、いいかっと過ごした。
フロントの女性は、むちゃくちゃ親切で、私達を見るやいなや、すぐかけより、話しかけてくれ、鍵を走ってきて渡してくれたりした。
あの人がいるから、ホテルも嫌でなくなった。
別れの日の朝はハグにキスだった。これまた慣れていないのでキスは返せなかった。
カフェのオーナー
せっかくナポリに来たのだから、エスプレッソを飲む事にした。
老舗のガンブリウスという所を覗いたら、アジア人のお上りさんのような対応をされたので、そこはやめておいた。
ホテルの近くのカフェに行った。
強面のおじさんに勇気を出してエスプレッソを注文。ムスッとしながら美味しいエスプレッソを出してくれる。ナポリっ子のまねをしてカウンターで立ったままキュっと飲む。
水も買って帰りたいと言う話が、イタリア語と英語で成立。その内おじさんは笑顔に。
そのカフェの前を私達が通る度に、おじさんと目が合い挨拶。
2回目に入った時は椅子まで出してくれた。お礼にもっていた日本の飴を3つあげると満面の笑みで喜んでくれ、売り物のクッキーをくれた。
出発の朝、もう一度おじさんに会って帰る。
とても素敵な出会いだった。
ナポリは日本人好みの美味しいシーフードが満載だった。
街の美化と、イメージ向上に励めば、観光客が増え、雇用も増え、犯罪やぼったくりも減るだろう。本質は良い人が沢山いるようなナポリ。他の都市に比べ素敵な場所なのに、その割に観光客が少ない。世界中いつでもどこでも出会う日本人に、今回は殆ど会うことがなかった。素敵なナポリを見た私は、都市の発展を願わずにはいられない。
アマルフィ海岸 タクシーの運転手に勧められるがままに参加した1日ツアー。私たちの他にイギリス人カップル、アメリカ人カップル、アルゼンチンのおばあさんが参加。 日本から申し込むより安いし、車移動で楽チンだった。

アマルフィ 織田裕二はいなかったが、綺麗な海岸線。

エスプレッソは美味しいけど強いので、ちょっと休憩カプチーノ

シーフードリゾット ナポリの食事は素材の味を生かしていて、どれも美味しかった。トマトとチーズがとにかく美味しい。美味しいピザができる訳だ!
