夏旅ハワイ島記
ホノルルでの乗り換え狂想曲
ハワイ島への飛行機に乗り換えるため、ホノルルで入国。乗り継ぐ時間は2時間、余裕の筈だった。
先ず最初に入国審査に長蛇の列。約40分かかり入国。その後スーツケースをピックアップ。
それから「コナ行きはどこ?」と係りの人に聞くと、下の階に行けと言われて行ってみる。
そこはもう完璧に建物の外。ガンガン日差しが照り付ける。
聞くと向こう側のビルの2階と言う。
それから3人の人に聞いてやっと目的地、コナ行きのチェクイン自動機へ到着。予約番号を入力。受け付けてくれない。
係りの人がしてくれたけど、できない。「あの人に聞いてくれ」と言われて行ってみるが、他の人の対応に忙しく相手にしてくれない。
仕方なく長蛇の列、カスタマーサービスに並ぶ。
間に合うのだろうか?緊張と不安で喉が乾く。
そこでみわちゃんが、別の少し頭の良さそうな係りの人を発見、近寄る。
その人に「予約の上の大きな番号じゃなくて、真ん中にあるこのちっちゃな番号をいれるといいよ」と教えてもらう。
無事チェックイン終了。
急いで搭乗口へ、席は乗る直前に指定され、「非常口だから緊急時にはドアを外してねっ」「外して投げ捨てるのよ!」と念入りに言われてハワイ島へ旅立つ。
(小さな日本人女性二人に不安を感じたのだろう。)
その二
恐怖のドライブ(1)

ハワイ島は車がないと不便そうだったのでレンタカーを借りた。
ワイパーとウィンカーを何度か間違えながら、どうしても右寄りになるのを随時修正しながら進む。
美和ちゃんは、飛行機から見た空港近くのとても綺麗な人の少ないビーチに行きたいと言った。
地図と感を頼りに行っていると、それらしい道を発見。入ってみる。舗装されていない砂利道。200年くらい前に溶岩が流れて真っ黒になった地帯。そういえば、砂利道は駄目って、車を借りた時の規約に書いてあった。
ガタガタ、ボコボコの真っ黒な道を、かなり向こう側にある青いビーチに向かい進む。「ここでパンクしたらどうしよう?」不安で手が震える。
しかしここまで来て引き返す訳にもいかない。意を決してボコボコしながら低速で突き進んだ。
15分後くらいだったか?無事に白い砂と透明な海へとたどり着いた。
確かに綺麗だった。綺麗だったが、後に思い出すのは、きっとあの黒いボコボコの砂利道と溶岩だろうと思った。あんな砂利道、今までの人生で初めてだ。
美和ちゃんは悪いと思ったのか、「帰りは私運転する!」と天真爛漫にハンドルを握った。

溶岩の中のボコボコ道
やっとたどり着いた青い海
その三
ID事件
スーパーで美和ちゃんはお酒を買った。
18歳位の店員さんは「IDを見せろ」と言った。
私はクスッと笑いながら「日本の免許証見せたら?」
と言った。
いくら若く見えても、美和ちゃんは私より10歳年下なだけだ。
その四
フードディスポーザー事件
宿泊先にはキッチンがついていた。
夜はサラダとステーキ、と献立は決まっていた。
スーパーでハワイの定番、パイナップルも手に入れた。
切りながら「ハワイのは美味しい~ね~」といいながら、むいた皮は備え付けのディスポーザーで砕いた。
「いいものあるね~」と感心したのもつかの間、足元にぐちゃっとしたものが。。。
見るとシンクのパイプが外れている。足元が砕けた皮と水分でグチャとなっている。
すぐにハウスキーピングに電話、誰もでない。メッセージを残す。
三分後、フロントに電話したら、「今電話かけなおす所だった」と。本当か?
問題を報告して、直ぐに来て欲しいと訴える。
到着するまで、床を掃除。優雅なバケーションとはかけ離れた行為だ。
係りの人がハワイ時間のすぐに到着。修理してくれる。設備がボロなんだと思っていたが、パイナップルの皮が駄目だったそうだ。
繊維のあるものは駄目、柔らかいものはいいそうだ。
そんなの教えてくれてないと分からない。
まあ、無事パイプは修理され、キッチンは元通りとなった。
その五
溶岩と星空ツアー
日本の会社が主催する星空ツアーに参加した。
現地ツアーに参加する事もあるが、大きな違いはガイドさんの「気配り」と参加者の「集合時間厳守」だ。
30代位の女性ガイドのひろみさんは、大きなバンを一人で運転しながら、色々な説明をしてくれる、パワフルウーマンだった。
ハワイへの日本の最初の移民の話には聞き惚れた。
丸一日かけて、素敵なスポットを案内してくれた。
中でも、夜空の今にも降ってきそうな満天の星は圧巻だった。ハワイ島へ行く機会がある人には是非お勧めしたい。(但し天気は運次第だ。)
その日は一日中忙しく色々な所へ連れて行ってもらったので、お酒を飲む暇もなく、良い休刊日となった。
アカカ滝
溶岩トンネル
フルの虹が見れました
「ドジョウすくい」ではない。山の上の夜は冷えた。
その六
恐怖のドライブ(2)
少し遠出をして、別の綺麗なビーチに行ってみようとハイウェイを走った。
「運転、大分慣れたね」と言いながら走っていると、もの凄い音と振動がしだした。
周りの人は変わらず飛ばしている。「もしかしてパンク?」ケチってロードサービスの保険に入っていなかった後悔が頭の中をよぎる。路肩に車を止める。
それはパンクではなく、スーパードライエリアという乾燥地帯での、強風の為、車があおられていたのだった。
気を取り直してハンドルを握った。握ったが「こんな命の危険をおかしてまで、目的のビーチに行くこともないね。」という事で話がまとまり、少し先のリゾート地まで行って昼食をとり、引き返した。
おまけ
ハワイ島の食べ物
アサイーボウル~さわやかな味。朝食にスモールサイズを二人でシェアで十分。
アヒ(マグロ)~ 新鮮でくさみがなく、食べやすい。
ガーリックシュリンプ~ にんにく好きにはたまらない。