シミとりレーザーと椎間板ヘルニアの因果関係 〜その1〜

私は里帰りを兼ね、長年温めてきた目の下のシミの除去に、福岡へくり出した。いつもは車で帰るのだが、病院が福岡市内にあるのと、週末だけだったので新幹線を利用した。

乗車前に事前に貰っていたセロハンテープに見える麻酔シートを、顔のシミの部分にペタペタと貼った。
博多駅で降りてみどりの窓口で聞きたい事があった。質問をしたけれども、答えがよくわからなかった。
シミとりレーザーを控えて動揺していた私は「よくわからん」とセロテープぺたぺたの顔を係の人に向けて言い放った。
「よくわからん」かったのは、駅の係の人だったかもしれない。

シミとりレーザーはあっという間に終わり、目の下には真っ黒な10円玉位の大きさのカサブタができた。2週間程でとれるとのことであった。
その夜は、カサブタが妙に目立つ顔をして実家に帰り、美味しい母の手料理を食べながら両親とお酒を飲んだ。平和な夜だった。翌朝来る恐怖体験を、誰一人予想することはできなかった。