クリスマスパーティー 〜恐怖編〜

店舗を持った最初の冬、教室でクリスマスパーティーを開催した。
当時、生徒さんは大人だけだった。大学生が多かった。お酒を買い込み、カクテルを作ってだしたりした。ダーツやゲーム等で盛り上がっていた。

真夜中過ぎに、二人の男女が床にゴロンとなっていた。ただの酔っぱらいかと思いきや、事態はもっと深刻だった。呼びかけても反応はなく、口から泡をふいていた。
新品のカーペットはシミだらけである。が、そんな事を言っている余裕はなかった。
慌てて救急車を呼んだ。助けを待っている間、私は色々な事を考えた。
この子たちに万一の事があったら・・・私のせいだ・・・・
「BJクラブもこれで終わるのか・・・」二人は搬送された。事情を説明し、病院で治療をしてもらった。
急性アルコール中毒だった。点滴が終わる頃には、二人とも普通の人になっていた。
後に看護士さんにこってりお説教されたそうだ。とにかく、無事でよかった。泡をふいていた男の子は、今や2児の父親である。子ども達は泡ふくお父さんを想像できるだろうか? いや、想像できるようでは困る。

その後、パーティーは教室では二度とすることなく、居酒屋で開催している。